ゴー宣DOJO

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切通理作
2012.8.3 23:52

いじめと差別・・・・まだ間に合う!


 ゴー宣ネット道場『切通理作のせつないかもしれない』の「『差別論』『脱正義論』を読み直す」回の後篇では、いよいよ著者の小林よしのりさんを「ゲスト」として迎え、初期のスペシャル編での二冊を振り返って頂いています。

 

 その中で、橋下徹と新井将敬―「差別」をめぐる二人の政治家の話題が出てきます。

 強い精神力を持っていなければ務まらない政治家という立場でさえ、差別を跳ね返すのはいかに大変なことか、小林さんの実感のこもった言葉で考えさせられました。

 

 http://www.nicovideo.jp/watch/1343990172
 http://www.nicovideo.jp/watch/1343990086
 
 

 差別というものは「空気」が先に作られ、当事者は既にその渦中にいることが多い。そして、いつのまにか、「原因」よりもその「空気」の方が支配的になり、抗い難いものになっている。

 

 それはある意味「いじめ」と不可分なものがあると思います。

 

 私は従来、「差別」とは、「いじめ」の原因の一つ・・・・・・・という認識しかありませんでしたが、今回改めて『せつないかもしれない』の機会でしじみさんとゴー宣を読み直し、改めて小林さんと対話することで、両者は実は不可分なのではないかと思うようになりました。

 

 たとえばネットで、コンクリ詰め殺人事件に関わっていると噂された芸能人。そもそもが、具体的な証言者がいるわけでもないのですから、反証しようもない。しかしその噂を払拭するためには、「自分は違う」と声を上げなければならない。

 それにはネットで書きこんでいる人間を法的に提訴するしかない・・・・・・・と考えるのも、無理はありません。

 いくら本人が気にしなければいいといっても、黙っていれば仕事も減るし、生活にも支障をきたし周囲にも迷惑をかけかねないからです。

 

 大津のいじめ自殺事件で加害者とされる少年の母親だと言って、無関係な個人の顔と実名を自身のブログでさらしてしまったデビィ夫人は、本人から提訴された時、「既に広まっていたインターネットより転用したのであって」自分が噂を広めたのではないと反論しています。

 

 「既に広まっている空気に自分は乗っかっただけ」というこの態度こそ、まさにデヴィ夫人が怒りを込めて批判しているはずの「いじめ」の構造そのものだと僕は思います。

 

 しかしデヴィ夫人がいじめ加害者の顔と実名を晒したことについて、livedoorネットリサーチでは718日の段階で3915件の回答の内、85.2%が「支持する」と答えているというのです。

 それがネット市民の「空気」なのかもしれません。

 

 今度のゴー宣道場「マスゴミとネトゴミといじめ」では、そんな「空気」をどうやったら破れるか・・・・・・という話が出来たらと思います。

 

 自分も小林よしのりさんと直接このテーマについて話したい!・・・・・・という方は、まだ間に合います! ぜひ、おいでください。

 暑さと一緒に、嫌な空気を吹き飛ばしましょう!

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28回ゴー宣道場
 『マスゴミとネトゴミといじめ』

平成24年8月19日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。
8月は 第3日曜日 の開催です

入場料は1000円。

参加希望の方は 往復はがき に、『第28回参加希望』 と明記、

さらに、


1. 氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

2. 住所

3. 電話番号
4. 年齢
5. 職業(学生の方は学校名)
6. 募集を知った媒体
7. 応募の理由と道場への期待

返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、


152-8799

東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端


まで、お送り下さい。

締め切りは、平成24年8/8(水)必着

参加ご希望の方は

余裕を持ってお早めにご応募下さい絵文字:重要


切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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